仮定法をマスターしよう‼️英検受験生が押さえるべきポイント

仮定法は、英語の文法の中でも重要な概念の一つです。仮定法を使うことで、仮定や仮説、願望、推測などを表現することができます。そのため、英検受験生にとって仮定法のマスターは大きなポイントとなります。仮定法をマスターすることで、試験の合格だけでなく、より高いレベルの英語力を身につけることができるのでここでしっかりと理解を深めていきましょう。

仮定法の基本

仮定法過去(Past Subjunctive)と仮定法過去完了(Past Perfect Subjunctive)は、英語の文法において、過去の仮定や推測、実現しなかった願望や条件を表現するために使われる形式です。それぞれの形式について解説します。

仮定法

① 仮定法過去:If 主語+動詞の過去形~,主語+助動詞の過去形+動詞原形~

②仮定法過去完了:If 主語+ had+過去分詞~, 主語+ 助動詞の過去形+have 過去分詞~

仮定法過去

仮定法過去は、過去の状況を仮定し、その結果や影響を考える際に使用されます。通常の過去形と異なり、実際には起こらなかった状況や条件を表現する点が特徴です。

  1. 過去の仮定を表現
    仮定法過去は、過去の状況や条件を仮定し、その結果や影響を考える際に使用されます。実際には起こらなかった可能性のある状況や条件を表現します。
  2. 主に「were」動詞を用いる
    仮定法過去では、「be」動詞の過去形である「were」が一般的に使われます。ただし、一人称単数形(I)の場合は、「was」でも許容されることがあります。
  3. 「if」節や「wish」節などと共に使われる
    仮定法過去は、条件を表す「if」節や願望を表す「wish」節などと共に使われることが一般的です。

仮定法過去完了

仮定法過去完了は、さらに過去の時間軸で過去の仮定や推測を表現する際に使用されます。

  1. さらに過去の時間軸を表現
    仮定法過去完了は、過去の時間軸で過去の状況や条件を考える際に使われます。過去のある時点よりも前に起こった仮定や推測を表現します。
  2. 「had」+ 過去分詞形を用いる
    仮定法過去完了では、「had」+ 過去分詞形の形式が使われます。過去の過去を表現するため、過去形の「had」に過去分詞形を組み合わせます。
  3. 「if」節や「wish」節、または「should have」「could have」「would have」などと
    共に使われる
    仮定法過去完了は、条件を表す「if」節や願望を表す「wish」節の他にも、「should have」「could have」「would have」などの構文と共に使われることがあります。

仮定法の使い方は、主に条件を表現する際に重要です。現在仮定法は、現在の仮定や願望、提案、要求などを表現する際に使われ、過去仮定法は、過去の仮定や推測、実現しなかった願望や条件を表現する際に使われます。これらの形式を正しく使い分けることで、文の意味を明確に伝えることができます。

英検での出題

英検では、特に高いレベルの試験(例えば、2級や準1級、1級)において、仮定法に関する問題が出題されることがあります。以下に、英検でよく出る仮定法に関する例をいくつか紹介します。

条件を表す問題

If節を使って、仮定法を使った条件文を完成させる問題が出題されることがあります。例えば、「If I ____ (be) you, I would apologize.」という文で、「be」の部分を適切な仮定法の形式にする問題などがあります。

願望や提案を表す問題

ある状況や場面における願望や提案を表現するために仮定法を使った文を完成させる問題が出題されます。例えば、「It is essential that he ____ (be) here on time.」という文で、「be」の部分を適切な仮定法の形式にする問題などがあります。

過去の仮定を表す問題

過去の状況や条件が実現しなかった場合を表現するために過去仮定法を使った文を完成させる問題が出題されます。例えば、「I wish I ____ (know) about it sooner.」という文で、「know」の部分を適切な仮定法の形式にする問題などがあります。

これらの問題は、仮定法の基本的なルールや特徴を理解し、文の文脈や意味を正確に理解する能力を試すものです。対策としては、仮定法のルールや使い方を学習し、過去の過去問題を解いて問題形式や出題傾向を把握することが重要です。

考慮すべき重要なポイント

仮定法を用いる際は、文の意味や文脈を正確に理解することが重要です。条件や仮定が適切に表現されているかを確認し、適切な形式を選択する必要があります。

文脈や意図の理解

仮定法を使う際には、文脈や話者の意図を正確に理解することが重要です。たとえば、条件が実現しない可能性が高い場合や、推測を表現する際に仮定法が使用されます。

動詞の使い方

仮定法では、特に動詞の使い方に注意が必要です。現在仮定法では動詞の原形が使われることがあり、過去仮定法では「were」動詞(be動詞の過去形)や動詞の過去形が使われます。動詞の使い方によって、文の意味やニュアンスが変わることがあるため、注意深く選択しましょう。

文の主語と動詞の一致

仮定法を使用する際は、文の主語と動詞の一致に注意が必要です。特に現在仮定法では、動詞が原形であることがあります。主語と動詞が一致しているかを確認し、文法的に正しい形式を選択しましょう。

仮定法で使える表現

仮定法でよく使われる表現を紹介します。覚えて使いこなせるようになりましょう!

  • as if ~「まるで~のように」
    比喩的な表現を作るためのフレーズであり、何かが別の何かに似ているかのように述べるときに使われます。
    -She sings as if she were an angel.(彼女はまるで天使のように歌う。)
    彼女が実際には天使ではないが、彼女の歌声がまるで天使のようだという意味を表現しています。ここで「were」は仮定法過去の形を示しており、実際の状況とは異なる仮定を示しています。
  • I wish ~「〜ならばなあ」
    願望や後悔を表す際に使用されます。具体的には、「I wish ~」に続く内容が実現しなかったことを残念に思ったり、現実と異なる状況を望んだりすることを示します。
    -I wish I had studied harder for the exam.(もっと一生懸命勉強していればなあ)
  • If only 〜 「〜でさえあればなあ」
    「If only ~」に続く内容が実現しなかったことを残念に思ったり、現実と異なる状況を望んだりすることを示します。
    -If only I had enough money, I could travel the world.
    (お金さえあればなあ、世界中を旅行できるのに)
  • if it were not for ~「(今)~がなければ」
    ある状況や条件がなければ、別の状況が起こるだろうという仮定を表現するのに使われます。
    If it were not for your help, I would not have been able to finish the project on time.
    (あなたの助けがなかったら、私は期限までにプロジェクトを終えることができなかったでしょう。)

まとめ

仮定法過去と仮定法過去完了の使い分けや、それぞれにおける動詞の形を理解することが必要です。また、仮定法が用いられる状況や文脈を把握し、適切な形式を選択することも大切です。さらに、仮定法をマスターするためには、豊富な例文や練習問題を通じて実践を積むことが習得の近道となってきます。日常会話や読解、ライティングの場面で仮定法を使う機会を増やし、自信をつけましょう。