英語で「など」を表すフレーズ集!etc.やand so onなどの使い方をマスターしよう

「など」英語表現の基本:「etc.」、「and so on」の使い方を学ぼう

英語で「など」と同じような意味を表す代表的なフレーズに「etc.」(エトセトラ)や「and so on」があります。これらの表現は、リストや列挙をしている際に、さらに他の要素があることを示すために使われます。以下にその使い方を紹介します。

「etc.」は、「et cetera」というラテン語がルーツで、英語で「and the rest」という意味があります。一般に、列挙しているアイテムの最後に使って、さらに他の同様のアイテムがあることを示します。例えば、「I need to buy some groceries such as apples, bananas, oranges, etc.」(リンゴ、バナナ、オレンジなどの食料品を買わなければなりません)といった具合です。「etc.」を使用する際は、複数のアイテムを列挙してから使うのが基本ですが、必ずしも3つ以上という決まりはありません。

「and so on」は、「and so forth」と同じく、「など」や「その他」の意味で使用されます。「etc.」と同じように、列挙をしているアイテムの後に置くことで、リストには他のアイテムも含まれていることを示します。例えば、「This store sells clothes, shoes, accessories, and so on.」(この店では服、靴、アクセサリーなどが売られています)という文です。「and so on」は、主に英語の会話や非フォーマルな文章で使われますが、「etc.」と同様の意味を持っています。

これらの基本的なフレーズを覚えて、「など」という意味を英語で表現できるようにしましょう。

シチュエーション別:「など」を表す英語フレーズのバリエーション

英語で「など」を表すフレーズは、シチュエーションによって使い分けがあります。主なバリエーションを以下にご紹介します。

  1. 「and so forth」: 使い方は「and so on」と同じですが、よりフォーマルな表現です。
    例: We discussed various topics such as politics, economy, culture, and so forth.
  2. 「and the like」: よく似たものや同じカテゴリーのものを表す際に使います。
    例: The store sells electronic devices such as computers, smartphones, cameras, and the like.
  3. 「among others」: リストの中に他にも含まれるが、ここでは挙げられていないものを表すときに使います。
    例: The conference featured prominent speakers, including CEOs, professors, entrepreneurs, among others.
  4. 「such as」: 具体的な例を挙げるときに使用します。後ろに列挙するだけで、他のフレーズを加える必要はありません。
    例: The zoo has various animals such as lions, elephants, giraffes, and pandas.

これらのフレーズを適切なシチュエーションで使い分けることで、よりスムーズな英語表現ができます。各フレーズのニュアンスや適用範囲を理解し、状況に応じて使い分けましょう。

英語で「など」が必要ない場合の表現方法

英語では、日本語の「など」に相当する表現が必ずしも必要ないケースもあります。英語で伝える際には、以下のような表現方法が考えられます。

(1) 複数形を使って一般化する

例えば、「リンゴ、オレンジなどの果物」と言いたい場合、「apples, oranges, etc.」ではなく、「fruits」という単語を使って一般化して伝えることができます。

(2) 「some」「various」「a few」といった表現でぼかす

複数のものをあげる場合、「など」といった具体的なリストを示す表現ではなく、「some」や「various」、「a few」といった表現でぼかすことができます。例えば、「いくつかのスポーツ」を伝えたい場合、「some sports」や「various sports」と伝えることができます。

以上の方法を取り入れることで、英語において「など」を表す表現が必要なくなる場合があります。適切な場面でこれらの表現方法を活用しましょう。

間違いやすい「など」英語表現の注意ポイント

「など」を表す英語表現はたくさんありますが、その使い方に注意が必要です。以下、間違いやすいポイントについて解説します。

まず、「etc.」は主に書き言葉で使われるため、会話ではあまり使われません。代わりに、「and so on」や「and so forth」が会話でよく使われます。

次に、「and so on」は、一般的なアイテムを列挙する際に使われますが、「etc.」は専門的なアイテムや一部の専門家にしか分からないものを列挙する際には適していないことがあります。

また、「etc.」を使う際は、少なくとも3つのアイテムを列挙した後に使用するのが好ましいです。2つのアイテムの後に使うと、読み手や話し手が少し混乱することがあります。

さらに、全ての場面で「など」を英語表現に変換する必要はありません。リストが短い場合や、明確な数がわかっている場合は、そのまま列挙しても問題ありません。

最後に、文章や会話の途中で「など」を使うと、意味がわかりにくくなることがあります。その場合は、「for example」や「such as」などの表現に置き換えることで、よりクリアな意味になります。

これらのポイントに注意して、英語で「など」を適切に表現しましょう。

「など」英語表現の使い分けと適切な場面を把握しよう

英語において「など」を表す表現は様々ですが、それぞれの表現のニュアンスや使い方を理解し、適切な場面で使い分けることが重要です。例えば、「etc.」は文章で列挙されたものが他にも続くことを示すために使われますが、口語ではあまり使用されません。一方、「and so on」は口語・文語どちらでも適用できますが、「etc.」よりもカジュアルな表現であることを覚えておきましょう。

また、シチュエーション別の英語フレーズを選択する際には、相手との関係や状況に応じて表現を使い分けることが大切です。たとえば、「among other things」はよりフォーマルで、文章の中で特定の要素のひとつとして強調する場合に適しています。一方、「and the like」や「and such」は、他の同種のものが含まれることを示す際に使われる、やや軽い表現です。

さらに、英語で「など」が必要ない場合もあります。例えば、複数の同類のものを列挙する際に、最後の要素に「etc.」や「and so on」を省略することも可能です。この場合、文脈や前後の文章からその意味が理解できることが大前提です。

このように、「など」を表す英語表現は多様であり、適切な使い分けが求められます。また、間違いやすい表現や注意ポイントも把握し、自然な英語表現を身につけましょう。これらの知識を活用して、英語でのコミュニケーションをよりスムーズにし、相手にわかりやすいメッセージを伝えることができるでしょう。

この記事の監修者
土岐田健太

上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。