英検受験者必見!「make」の使い方完全ガイド

英検において、単語力は試験のあらゆるセクションで必要とされる重要な要素です。重要な動詞の一つである「make」について、その基本的な意味から応用例までを解説します。さまざまな文脈での適切な使い方やよくある間違いなどを知り、より自信を持って使えるようになりましょう。

「make」の基本的な意味と用法

「make」という単語は、英語で非常に多様な意味を持つ動詞です。
その基本的な意味と用法を以下に説明します。

基本的な意味

1. 創造する/作る   2. 成立させる  3. 変化をもたらす
4. 行動を起こさせる  5. 成績/進歩を遂げる

1. 創造する/作る

物やものを新しく作り出す行為を指します。
例えば、絵を描く、料理を作る、家具を作るなどの行為が該当します。
– I’m going to make a cake for my friend’s birthday. (友達の誕生日にケーキを作るつもりです。)

2. 成立させる

ある状態や状況を成立させる行為を指すこともあります。
例えば、約束を実現させる、決定を下す、取引を成立させるなどです。
– We need to make a decision before it’s too late. (遅くなる前に決断しなければなりません。)

3. 変化をもたらす

何かを変化させる行為を表すこともあります。
例えば、感情を引き起こす、状況を改善する、人を笑わせるなどです。
– Her speech made everyone cry. (彼女のスピーチでみんな泣きました。)

4. 行動を起こさせる

他の人やものをある行動を起こすように促すという意味でも使われます。
 – His words made me rethink my decision. (彼の言葉で私は自分の決断を再考しました。)

5. 成績/進歩を遂げる

特定の進歩や成果を指し示す場合もあります。例えば、進歩を遂げる、成績を上げるなどです。
– She made significant progress in her studies this semester.
(彼女は今学期、勉強で大きな進歩を遂げました。)

「make」は非常に多目的で、文脈によってさまざまな意味を持ちます。
そのため、使用する際には文脈を考慮し、適切な意味をあてはめることが重要です

「make」を使った熟語

「make」は、その多様な意味と用法から、様々な熟語が存在します。
ここではよく使われる5つの熟語を紹介します。

1. make a difference(違いを生む)

社会や個人の生活にポジティブな影響を与えるときに使われる表現です。
Volunteering at the local shelter can make a difference in the lives of those in need.  (地元のシェルターでボランティア活動をすることは、必要としている人々の生活に変化をもたらすことができます。)

2. make a decision(決定する)

意思決定をするときに使われます。
She couldn’t decide which dress to buy, so she took a long time to make a decision.
(彼女はどのドレスを買うか決められなかったので、意思決定には長い時間がかかりました。)

3. make a mistake(間違う)

何かを誤って行ったり、誤った判断をしたりした場合に使われます。
I apologize for making a mistake on the report.
(レポートで間違いをしてしまったことをお詫びします。)

4. make an effort(努力する)

困難な状況や目標に向けて努力をすることを示す表現です。
He made a great effort to finish the project on time.
(彼はプロジェクトを時間通りに完成させるために大きな努力をしました。)

5. make an appointment(予約をする)

特定の時間に会うために約束を取り付けることを意味します。
I need to make an appointment with my dentist for a check-up.
(健康診断のため歯医者に予約を入れる必要があります。)

「make」と前置詞の組み合わせ

「make」は前置詞とよく組み合わせて使われます。

1. make of

ものの性質や材料を表す際に使われます。
What is this sculpture made of?(この彫刻は何でできていますか?)

2. make for

目的地や目的地へ向かう行動を表す際に使われます。
また、何かを可能にする要因を示す場合にも使用されます。
We need to leave early to make for the airport on time.
(時間通りに空港に向かうためには早く出発しなければなりません。)

3. make from

「make of」と同様、
ものがどのように作られたか、何でできているかを示すときに使われます。
This table is made from recycled wood.
(このテーブルはリサイクルされた木材で作られています。)

4. make with

材料や道具を使って何かを作る場合に使われます。
She made a delicious cake with chocolate and strawberries.
(彼女はチョコレートとイチゴでおいしいケーキを作りました。)

これらの前置詞を使うことで、「make」の意味や文脈がさらに具体的になります。
文脈によって適切な前置詞を選択できるようになりましょう。

「make」の否定形や疑問形

「make」は不規則動詞の一つです。
以下では、否定形や疑問形、過去形などの変化形について説明します。

1. 否定形

否定形は「do not make」となります。短縮形では、「don’t make」となります。
 – He does not make mistakes in his work.(彼は仕事で間違いをしません。)
 – They don’t make excuses for their actions.(彼らは自分たちの行動を弁解しません。)

2. 疑問形

疑問形は、文の主語と助動詞「do」を入れ替えて文を作ります。
また、短縮形では「don’t」を使います。
 – Do you make your bed every morning?(毎朝ベッドを整えますか?)
 – Don’t they make enough money to support their family?(彼らは家族を支えるために十分なお金を稼いでいないのですか?)

3. 過去形

 過去形は「made」となります。
– She made a delicious dinner last night.(彼女は昨夜おいしい夕食を作りました。)
– He made a lot of friends when he was in college.(彼は大学にいたときにたくさんの友達を作りました。)

4. 過去形の否定形

過去形の否定形は、助動詞「did not」を使って否定します。短縮形では「didn’t」となります。
– She did not make any mistakes during the presentation.
(彼女はプレゼンテーション中に間違いませんでした。)
– They didn’t make it to the party on time.(彼らはパーティーに時間通りに着くことができませんでした。)

以上が、否定形や疑問形、過去形などの変化形です。
変化形を使いこなして、さまざまな文脈で正確に使えるようになりましょう。

「make」の類義語と使い分け

「make」と似た意味を持つ他の動詞はいくつかありますが、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。以下では、よく使われる類義語とその使い分けについて説明します。

1. do

非常に汎用性が高く、さまざまな意味で使われますが、「make」と同様に何かを行うことを意味します。「do」は一般的により抽象的な行為や活動を指す場合に使われ、具体的な物を作るというよりは、タスクを遂行する、行動を起こすといった意味合いが強いです。
– He did his homework.(彼は宿題をしました。)

2. create

新しいものを作り出す、創造するという意味合いが強く、「make」と同様に物を生み出す行為を指します。「Create」はより芸術的、創造的な側面を強調し、より形而上的なものを指す傾向があります。
– The artist created a beautiful painting.(その芸術家は美しい絵を作りました。)

3. build

物理的な建築や構築活動を指すことがあり、「make」と同様に物を作るという意味を持ちます。しかし、「build」はより大規模なものを指すことがあり、建物や構造物、または抽象的なものの構築に使われることが一般的です。
– They built a new house in the countryside.(彼らは田舎に新しい家を建てました。)

4. produce

何かを生産したり作り出したりすることを指します。特に工場や農場などで大量生産されるものを指す場合によく使われます。
– This factory produces cars.(この工場は車を生産しています。)

これらの動詞は、いずれも「make」と似た意味を持ちながらも微妙な違いがあります。
文脈に応じて適切な動詞を使えるようになることが重要です。

「Make」を使う際に注意するべきポイント

  • 具体性が欠けてしまう
    「make」は非常に汎用性が高いため、時に具体性を欠いた表現になりがちです。可能な限り具体的な言葉やフレーズを使い、何を作るのか、何を成し遂げるのかを明確にすることが重要です。
    – 間違い:She made a big difference.
    – 正しい表現:Her actions made a big difference in our community.
  • 使いすぎてしまう
    「make」は非常に便利な動詞ですが、使いすぎると文書や会話が単調になってしまう場合があります。同義語や類義語を使ったり、表現のバリエーションを増やすことで、より表現したい内容に沿った文章を作ることができます。
    – 間違い:He makes a lot of mistakes in his work.
    – 正しい表現:He often errs in his work.
  • 抽象的な表現になってしまう
    抽象的な概念や状況を表現する場合には注意が必要です。
    具体的な行動や結果を示すことで、意味がより明確になります。
    – 間違い:The presentation made an impact.
    – 正しい表現:The presentation had a significant impact on the audience.

これらを意識することで、より正確で意味を持った文章がかけるようになります。

まとめ

「make」は、非常に多目的な動詞であり、幅広い意味や使い方があります。この記事を通じて、さまざまな文脈での「make」の適切な使用方法を学びました。正しい使用方法をマスターすることで、自分の英語表現力を向上させるだけでなく、試験にも自信を持って臨むことができるはずです。試験対策、さらにはビジネスやアカデミックな文書作成など、さまざまな状況で「make」を効果的に活用してください。
英語の表現力を高め、目標を達成するための一歩を踏み出しましょう。