英検頻出!!環境問題トピックに備える:対策とアプローチ

英検では、グローバルな視点からの理解が求められる環境問題が頻出トピックとして登場します。環境問題攻略のためには、「専門的な用語の意味を習得する・環境問題の概要を知っておく→それに対する解決策を持っておく」を行う必要があります。このプロセスを行うための効果的な学習戦略を身につけましょう!

この記事でわかること

・環境問題に関する専門的な用語や環境問題の概要の具体例
・環境問題トピックで得点するための学習法

環境問題の基本用語と概念の理解

環境問題を理解するためには、その基盤となる用語と概念を把握することが不可欠です。以下に、いくつかの重要な用語と概念について、具体例を交えて解説します。

持続可能性 (Sustainability)

定義:現在の世代のニーズを満たしながら、将来の世代が自分たちのニーズを満たす能力を損なわないようにすること。

再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電など)の利用促進は、化石燃料の消費を減らし、持続可能なエネルギー供給の確保に貢献します。

温室効果ガス (Greenhouse Gases)

定義:地球の大気を温める効果を持つガス。二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)などが含まれます。

自動車や工場からの排出ガスに含まれる二酸化炭素は、地球温暖化の主要な原因の一つです。

生物多様性 (Biodiversity)

定義:地球上に存在する生物の多様性、すなわち種の多様性、遺伝的多様性、生態系の多様性を指します。

熱帯雨林は高い生物多様性を持ち、数多くの種が共存していますが、森林破壊によってこの多様性が脅かされています。

上記の三つ以外にも、環境問題に関する専門的な単語は数多く存在します。環境問題に触れるたびに、専門的な単語は覚えるようにしましょう。

主要な環境問題の概要把握

環境問題を論じる際には、問題の特定から解決策の提案まで、論点を明確に整理することが重要です。以下に、主要な論点の概要を紹介します。

地球温暖化(global warming)

地球温暖化は、地球の平均気温が産業革命以降、人間活動によって大気中に放出される温室効果ガス(主に二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素など)の増加によって上昇している現象です。この気温の上昇は、気候変動を引き起こし、極端な気象条件、海面上昇、生態系への影響など、多くの環境問題を招いています。例えば、氷河や永久凍土の融解、熱波の増加、洪水や干ばつの頻発などが観測されています。

地球温暖化への対策としては、化石燃料の使用を減らし、再生可能エネルギーへの移行、森林破壊の防止、エネルギー効率の向上などが挙げられます。

プラスチック汚染(the plastic waste problem)

プラスチック汚染は、使い捨てプラスチック製品や包装材料などの不適切な処理と管理により、環境中に大量のプラスチック廃棄物が蓄積する現象です。特に海洋プラスチック汚染は深刻で、海鳥や海洋哺乳類、魚類がプラスチックを誤飲することによる健康被害や死亡、微小プラスチックによる生態系への影響が報告されています。

プラスチック汚染への対策としては、プラスチックの使用量を減らす、代替材料の使用、リサイクルの促進、廃棄物管理の改善などがあります。消費者意識の高まりとともに、企業や政府レベルでの取り組みも求められています。

資源の枯渇(depletion of resources)

資源の枯渇は、人間の経済活動による自然資源の過剰な消費が原因で、将来的にその資源が利用できなくなることを指します。化石燃料(石油、天然ガス、石炭)やレアメタルなど、特に経済発展に欠かせない資源の枯渇が懸念されています。資源の枯渇はエネルギー危機、経済の不安定化、生態系への悪影響など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

資源枯渇への対策としては、資源の効率的な使用、再生可能エネルギーへの投資、リサイクルの推進、持続可能な生産・消費パターンへの移行などが重要です。また、循環経済の概念が重視され、資源の持続的な利用が求められています。

専門的な単語と同様、上記の三つ以外にも環境問題は存在します。様々な環境問題の概要とその対策を網羅しておきましょう。

効果的なアプローチと学習方法

冒頭でも説明しましたが、環境問題攻略のためには、「専門的な用語の意味を習得する・環境問題の概要を知っておく→それに対する解決策を持っておく」というプロセスが大切です。このプロセスを効果的に行う学習方法を紹介していきます。

ディスカッションの実践

環境問題に関して英語でのディスカッションを積極的に行いましょう。例えば、学校やオンラインの言語交換グループで何か一つの環境問題に関するトピックを設定し、環境問題の原因や影響、対策についてディスカッションを実施しましょう。

異なる視点からの意見を聞くことによって、多角的な視点を学ぶことができ、環境問題に関する自分の理解も深まります。また、即興で英語を話す力も養われ、試験でのスピーキング能力向上にもつながります。

ニュースやドキュメンタリーの活用

BBCやNational Geographicなどの英語メディアから、環境問題に関する最新のニュース記事やドキュメンタリーを選び、視聴・閲覧しましょう。

環境問題に関する最新の動向を知ることができるだけでなく、リスニングやリーディングのスキルを向上させることができます。また、スピーキングやライティングで活用することができる具体的な事例やデータを得ることができます。

↓海におけるプラスチック汚染を解説している動画です!

模擬試験の活用

英検の過去問や模擬試験を活用し、特にライティングやスピーキングセクションを重点的に練習します。環境問題に関する問題文に対して、限られた時間内でどのように効果的に答えるかを練習しましょう。

実際の試験形式に慣れることで、時間管理能力が向上し、試験のプレッシャーにも強くなります。また、反復練習を通じて、論点を整理し、論理的に答える力が養われます。

用語のリスト作成とレビュー

環境問題に関連するキーワードやフレーズのリストを作成し、それらを定期的にレビューします。例えば、フラッシュカードを使った学習が効果的です。

専門用語や表現を迅速に思い出せるようになり、試験やディスカッションでスムーズに意見を述べられるようになります。また、正確な用語を使用することで、より専門的な議論をすることが可能になるでしょう。

まとめ

英検で頻出の環境問題トピックに対応するためには、用語の正確な理解から、問題の分析、解決策の提案に至るまで、総合的な対策が必要です。ディスカッションや最新の情報収集を通じて、自分の意見を深め、論理的な議論能力を高めましょう。英検の環境問題トピックに備えることは、英語能力の向上だけでなく、グローバルな視点を養う絶好の機会になるでしょう。

この記事の監修者
土岐田健太

上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。