一歩先へ!英検頻出の多義語をマスターしよう

英検に合格するためには語彙力が大事だということは皆さんご存知かと思います。単語のマスターはもう完璧!という人は、多義語を覚え、理解を深めて一歩先へ進みせんか?多義語とは、一つの単語が複数の意味を持つもので、これらを正しく理解することで、文章の意味を正確に捉え、文脈に応じた適切な解釈が可能になります。

この記事では英検に頻出する多義語を取り上げ、それぞれの意味と使用例を詳しく解説します。さらに多義語を効果的に学ぶための実践的なアドバイスや、試験対策として役立つポイントも紹介します。英検合格への道を一歩先に進めるために多義語マスターを目指しましょう。

準備はできましたか?それでは、多義語の世界へ一歩踏み出してみましょう!

この記事でわかること

・よく出る多義語の意味と使い方
・試験対策のポイント

覚えておきたい多義語15選

多義語とは、一つの単語が複数の意味を持つものです。多義語をよく知ることで長文の文脈を理解しやすくなり、英作文の表現の幅を広げることもできます。効果的に使いこなすためには、この多様な意味を正確に把握することが大切です。
重要な多義語をしっかりと自分の中に落とし込んでいきましょう!

run走る、経営する
leave去る、残す
keep保つ、続ける、飼う
change変える、お釣り
head向かう、率いる
fair公平な、祭り
close閉じる、近い
fine素晴らしい、罰金
mean意味する、意地悪な
point点、指差す
present現在の、提出する、報告する
bank土手、ためる
charge請求する、担当する
draw描く、引く
order注文する、順序、命令

.run

  • 意味1: 走る (動詞)
    例文: He runs every morning to stay healthy.(彼は健康のために毎朝走ります。)
  • 意味2: 経営する (動詞)
    例文: She runs a successful restaurant downtown.(彼女は繁盛しているレストランを経営しています。)

2.leave

  • 意味1: 去る (動詞)
    例文: I will leave the office at 6 PM.(私は午後6時にオフィスを出ます。)
  • 意味2: 残す (動詞)
    例文: Please leave some cake for me.(ケーキを少し残しておいてください。)

3.keep

  • 意味1: 保つ (動詞)
    例文: She keeps all her old letters in a box.(彼女は古い手紙を全て箱に保管している。)
  • 意味2: 続ける (動詞)
    例文: He keeps running every morning.(彼は毎朝走り続けている。)
  • 意味3: 飼う (動詞)
    例文: They keep a dog in their backyard.(彼らは裏庭で犬を飼っている。)

4.change

  • 意味1: 変える (動詞)
    例文: You need to change your clothes for the party.(パーティーのために服を着替える必要があります。)
  • 意味2: お釣り (名詞)
    例文: Keep the change.(お釣りは取っておいてください。)

5.head

  • 意味1: 向かう (動詞)
    例文: She wore a hat to protect her head from the sun.(彼女は頭を日差しから守るために帽子をかぶった。)
  • 意味2: 率いる (動詞)
    例文: She heads the marketing department.(彼女はマーケティング部門を率いている。)

6.fair

  • 意味1: 公平な (形容詞)
    例文: The judge made a fair decision.(裁判官は公平な判断を下しました。)
  • 意味2: 祭り (名詞)
    例文: We went to the fair and enjoyed the rides.(私たちは祭りに行って、乗り物を楽しみました。)

7.close

  • 意味1: 閉じる (動詞)
    例文: Please close the door when you leave.(出るときにドアを閉めてください。)
  • 意味2: 近い (動詞)
    例文: The school is close to my house.(学校は私の家の近くにあります。)

8.fine

  • 意味1: 素晴らしい (形容詞)
    例文: The weather today is fine.(今日の天気は素晴らしいです。)
  • 意味2: 罰金 (名詞)
    例文: He had to pay a fine for parking illegally.(彼は違法駐車の罰金を払わなければなりませんでした。)

9.mean

  • 意味1: 意味する (動詞)
    例文: What does this word mean?(この単語は何を意味しますか?)
  • 意味2: 意地悪な (動詞)
    例文: That was a mean thing to say.(それは意地悪な言い方でした。)

10.point 

  • 意味1: (名詞)
    例文: The main point of the article is clear.(記事の主要なポイントは明確です。)
  • 意味2: 指差す (動詞)
    例文: She pointed at the map to show the location.(彼女は地図を指さして場所を示しました。)

11.present

  • 意味1: 現在の (形容詞)
    例文: I’m busy at present.(今、忙しいです。)
  • 意味2: 提出する (動詞)
    例文: He presented his ideas to the team.(彼はチームに自分のアイデアを提出しました。)
  • 意味3: 報告する (動詞)
    例文: She presented her findings in a report.(彼女は調査結果を報告書で述べました。)

12.bank

  • 意味1: 土手、堤 (名詞)
    例文: We had a picnic on the river bank.(川の土手でピクニックをした。)
  • 意味2: ためる (動詞)
    例文: We need to bank some firewood for the winter.(冬に備えて薪を蓄える必要がある。)

13.charge

  • 意味1: 請求する (動詞)
    例文: They charged me for the repairs.(彼らは修理費を請求した。)
  • 意味2: 担当する (動詞)
    例文: She is in charge of the project.(彼女はそのプロジェクトを担当している。)

14.draw

  • 意味1: 描く (動詞)
    例文: She likes to draw portraits in her free time.(彼女は暇な時間に肖像画を描くのが好きです。)
  • 意味2: 引く (動詞)
    例文: He drew the curtains to let in more light.(彼はカーテンを引いて、もっと明るい光を入れました。)

15.order

  • 意味1: 注文する (動詞)
    例文: I’d like to order a pizza, please.(ピザを注文したいのですが。)
  • 意味2: 順序 (名詞)
    例文: Let’s do this in the correct order.(これを正しい順序で行いましょう。)
  • 意味3: 命令 (名詞)
    例文: The teacher gave us orders to finish our homework.(先生は宿題を終わらせるように私たちに指示を出しました。)

多義語をしっかりと理解し、文脈に応じて正しく使い分けることができれば、英検の試験対策に大いに役立ちます。試験で高得点を目指して、各単語の意味と使用例をしっかりと覚えておきましょう。

学習のポイント

多義語の勉強のポイントを紹介します。工夫しながら覚えていけばそんなに難しくありません。
ここで紹介した内容を参考にしっかりと理解を深めましょう

フラッシュカードの活用

カードには、各意味に関連する文脈を含めた例文を追加します。これにより、単語がどのような状況で使われるかをイメージしやすくなります。定期的に復習し、定着させることを意識しましょう。各カードの意味や使い方を思い出せるようになるまで繰り返し学習します。

アプリの活用

スキマ時間に取り組めるアプリを活用した学習方法も効果的です。

  • 英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語
  • 英語学習 iKnow!
  • みんなの英単語帳 – 受験勉強のための単語帳メーカー –

品詞を意識する

文章の中でどう使われているのかを意識して読むことで、どういった意味で使われているのかを判断することができます。品詞を意識することで意味の判別もしやすくなるでしょう。

まとめ

本記事では、英検に頻出する主要な多義語15個を取り上げ、それぞれの意味と使い方を詳しく解説しました。また、文脈を利用した記憶法やフラッシュカードやアプリの活用方法についても紹介しました。多義語の理解を深めるためには、定期的な復習や実際の文脈を含んだ例文の活用が重要です。英検準2級合格を目指す方は、この記事を参考にして多義語のマスターを目指しましょう。

この記事の監修者
土岐田健太

上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。