「As ~ as」 の基本的な使い方を理解しよう
“As ~ as” とは、英語で同じ程度を表現するための慣用表現です。
例えば、「A は B と同じくらい」という意味を表す際に、”A is as [形容詞 or 副詞] as B” という形で使います。例えば、「ジョンはマイクと同じくらい速く走る」を英語で表現する場合、「John runs as fast as Mike」となります。「fast」が形容詞で、「as fast as」が同じ速さを比較しています。
また、”As ~ as” の構文では、形容詞や副詞がそのまま使えるため、簡単に使いこなすことができます。例えば、「彼女は私と同じくらい綺麗だ」を英語で表現する際、「She is as beautiful as me」という形になります。
このように、”As ~ as” を使って、同じ程度の比較を表現することができます。これをマスターすることで、英語表現の幅が広がります。
否定形の「As ~ as」で英語力アップ
英語の比較級を表現する際に “As ~ as” が使われますが、否定形も非常に重要な表現です。否定形の “As ~ as” は、二つのものを比較して、同じ程度ではないことを表すのに使われます。基本的な形は “not as ~ as” や “not so ~ as” です。
例えば、「彼は私ほど背が高くない」を英語で表すと、「He is not as tall as me.」や「He is not so tall as me.」となります。
他にも、「彼女は以前ほど元気ではない」という表現も、「She is not as energetic as she used to be.」と言うことができます。
このように、否定形の “As ~ as” を使うことで、比較の幅が広がり、英語力がアップします。ぜひ、否定形の “As ~ as” も練習して、自然な英語表現を身につけましょう。
「As ~ as」 の10種類の表現を覚える
“As ~ as” という形で、さまざまな表現が可能です。以下に10種類の一般的な表現を紹介しますので、ぜひ覚えておきましょう。
- as big as(~と同じくらい大きい)
例:This house is as big as that one. - as small as(~と同じくらい小さい)
例:This room is as small as the other one. - as fast as(~と同じくらい速い)
例:He can run as fast as her. - as slow as(~と同じくらい遅い)
例:This computer is as slow as my old one. - as hot as(~と同じくらい熱い)
例:This summer is as hot as last year. - as cold as(~と同じくらい寒い)
例:This winter is as cold as the one before. - as bright as(~と同じくらい明るい)
例:The sun today is as bright as yesterday. - as dark as(~と同じくらい暗い)
例:The room is as dark as the one next door. - as easy as(~と同じくらい簡単な)
例:This task is as easy as the previous one. - as difficult as(~と同じくらい難しい)
例:This question is as difficult as the last one.
いかがでしょうか。これらの表現をマスターすることで、比較の際に”As ~ as” を的確に使うことができるようになります。
「As ~ as」 を使った実践例文で学ぶ
“As ~ as”の構文を実際に使った例文を通して学ぶことで、より理解が深まります。ここでは、比較や程度を表すさまざまなシーンでの”As ~ as”の使い方を例文で確認していきましょう。
形容詞や副詞を使った比較の例文:
- She is as tall as her brother.(彼女は彼女の兄と同じくらい背が高い)
- He works as hard as his coworkers.(彼は彼の同僚と同じくらい一生懸命働く)
否定形”Not as … as”で比較の例文:
- This cake is not as sweet as that one.(このケーキはあのケーキほど甘くない)
- He is not as good at soccer as his sister.(彼は妹ほどサッカーが上手くない)
数量・比率を表す例文:
- I have as many books as you.(私はあなたと同じくらいの本を持っている)
- The price of this product is as high as that of the other one.(この製品の価格は他の製品と同じくらい高い)
“As … as possible”で可能な限り~を表す例文:
- Please come as soon as possible.(できるだけ早く来てください)
- I want to save as much money as possible.(できるだけ多くのお金を貯めたい)
このように、実際に”As ~ as”を使った例文を確認することで、様々な場面での使い方が理解できます。
「As ~ as」 の使い分けと注意点
「As ~ as」は英語で等しさや比較を表現するときに使われますが、使い分けや注意点についても理解しておきましょう。まず、「As ~ as」は、形容詞や副詞の前に来ることが一般的です。例えば、「彼女は彼と同じくらい速く走る」という文では、「As fast as」となります。しかし、形容詞や副詞が「good」や「bad」、「well」や「ill」といった特殊なものの場合、別の表現が必要です。例えば、「As good as」の代わりに、「As well as」を使います。
また、「As ~ as」は、比較級と異なり、等しい比較を行うときに使われますので、その点で使い分けが必要です。さらに、「As ~ as」を使った文では、2つの要素が等しいことを示していますが、その順番を逆にすると意味が変わることがありますので注意が必要です。例えば、「I am not as tall as him」と言うと、「私は彼ほど背が高くない」という意味になりますが、「He is not as tall as me」と言うと、「彼は私ほど背が高くない」という意味になります。
このように、「As ~ as」の使い分けや注意点を理解することで、より適切な表現ができるようになります。
よく使われる「As ~ as」のフレーズ
英語でコミュニケーションをする際、「As ~ as」は非常に便利な表現です。以下に、よく使われる”As ~ as”を使ったフレーズをいくつか紹介します。これらのフレーズを覚えることで、英文をより豊かにし、ネイティブスピーカーとの会話もスムーズに進めることができます。
- as soon as: ~するとすぐに
- as long as: ~である限り
- as well as: ~と同様に、~だけでなく
- as far as: ~する限り
- as much as: ~と同じくらい
- as many as: ~と同じくらい多くの
- as fast as: ~と同じくらい速く
- as good as: ~と同じくらい良い、実質的には
- as hard as: ~と同じくらい一生懸命
- as high as: ~と同じくらい高い
これらのフレーズをマスターすることで、「As ~ as」を使った表現がどんどん増え、英語力もアップすること間違いなしです。練習を重ねて、自然な英語表現を身につけましょう。
ネイティブが使う”As ~ as” の表現
この章では、ネイティブがよく使う”As ~ as” の表現をご紹介します。これらのフレーズは会話の中で自然に使われるため、覚えておくと英語力がグッとアップします。普段の英語学習ではあまり触れられない表現も含まれていますので、ぜひチェックしてください。
- as soon as possible:できるだけ早く
例:Please send me the report as soon as possible. - as far as I know:私の知る限りでは
例:As far as I know, he has never been to Japan. - as long as:~する限り、~である限り
例:You can stay here as long as you keep quiet. - as well as:~だけでなく
例:She speaks English as well as Japanese. - as if / as though:まるで~であるかのように
例:He talks as if he knows everything.
さらに表現力を豊かにするために、このような”As ~ as” のフレーズを積極的に使ってみましょう。ネイティブスピーカーとのコミュニケーションがよりスムーズになります。
上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。