英語で「最近」を表す4つの表現とは?
英語で「最近」を表すのに使われる表現はいくつかありますが、ここでは主に使われる4つの表現を紹介します。
(1) Recently
(2) Lately
(3) These days
(4) In recent times
これらの表現は、日本語でいう「最近」と同様、過去から現在にかけての期間を指します。使い方次第で、それぞれニュアンスが異なりますので、次の見出しで詳しく説明します。
【例文あり】各表現の使い分け方とポイント
この章では、「最近」を表す4つの英語表現を、具体的な例文を用いて学んでいきます。それぞれの表現がどのような状況や意味で使われるのかを理解することで、自然な英語表現が身につくでしょう。
(1) Recently
「最近」の意味でよく使われる単語で、比較的短い期間や近い過去の出来事を指します。
例文: I recently started a new job at an IT company.
(2) Lately
「最近」の意味で使われるもうひとつの単語で、最近の出来事や変化を指す場合に使われます。
例文: Lately, I’ve been feeling quite stressed out because of work.
(3) These days
時間の経過と共に変化があったことを示す表現で、現在の状況や近年の傾向を説明する際に使います。
例文: These days, more and more people are working from home.
(4) In recent years
長い期間の中での最近の出来事や傾向を指す際に使われる表現で、主に統計や研究などの文脈で使われます。
例文: In recent years, there has been a growing interest in renewable energy sources.
これらの例文を参考に、「最近」を表す英語表現の使い分けをマスターしましょう。
ネイティブが使う「最近」の言い回し
英語を話すネイティブスピーカーが使う「最近」の言い回しは、非常に自然でカジュアルなものが多いです。ここでは、ネイティブがよく使う「最近」の表現をいくつか紹介します。
まず、「最近」と言いたいときには、”lately” や “recently” 以外に、”of late” や “these days” などのフレーズを使うことがあります。ただし、これらの表現はニュアンスが微妙に異なるため、適切なシーンで使い分けが必要です。
例えば、「最近、暑いですね」という場合、「It’s been hot recently, hasn’t it?」と表現できます。また、友達に「最近、どう?」と聞く場合には、「How’ve you been lately?」と聞くことができます。
また、ネイティブは「最近」と言いたいときに、時制を工夫して表現することがあります。過去から現在にかけての期間を指す場合には、現在完了形を使うことが一般的です。例えば、「最近、新しい趣味を始めました」という場合には、「I’ve started a new hobby recently」と言います。
さらに、英語では「最近」を特定の時期について言及するとき、”in the past few days/weeks/months” のように、具体的な期間を伴って表現することもあります。この表現を使うことで、より正確に「最近」の範囲を指すことができます。
以上のように、ネイティブが使う「最近」の言い回しは多彩であり、シチュエーションや相手に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。英語で自然な「最近」の表現を身に付けることで、コミュニケーション力も向上するでしょう。
日常会話で活用する「最近」の英語表現
日常会話では、「最近」を表す英語表現をうまく使いこなすことで、コミュニケーションがスムーズになります。以下に、日常会話でよく使われる「最近」の英語表現をいくつか紹介します。
「最近どう?」と聞くときは、「How have you been recently?」や「What have you been up to lately?」と言います。
映画やドラマについて話すとき、「I recently saw a great movie.」や「I’ve started watching a new series lately.」などと表現できます。
仕事や勉強について話す場合、「I’ve been really busy at work recently.」や「I’ve been studying a lot lately.」と言うことができます。
このように、「最近」を表す英語表現を上手に使いこなすことで、日常会話がさらに楽しくなります。ぜひ、練習してみてください。
ビジネスシーンでも使える「最近」の英語
ビジネスシーンでは、特にフォーマルな表現が求められる場合が多いです。そのため、「最近」を英語で表現する際は、”recently”や “as of late”が適しています。これらの表現を使うことで、自然なビジネス英語を話すことができます。
例えば、最近の業績について話す際には、「Our sales have increased recently.(最近、私たちの売上が上がっています。)」や、「The company has been struggling as of late.(最近、会社が苦戦しています。)」などの表現が適切です。
また、ビジネス英語での質問文にも「最近」を使うことがあります。「Have you contacted our clients recently?(最近、クライアントに連絡しましたか?)」や、「What are the recent market trends?(最近の市場のトレンドは何ですか?)」など、”recently” や “as of late” を用いて自然な表現を目指しましょう。
このように、ビジネスシーンで「最近」を英語で表現する際には、よりフォーマルな言い回しである “recently” や “as of late” を使うことがポイントです。丁寧な言葉遣いで自然な英語を話すことで、相手に好印象を与えることができます。
英語で「最近」を使った質問や返答の仕方
日常会話やビジネスシーンでの質問や返答に「最近」を使う場合には、相手への質問や自分の経験について述べる際に、適切な表現を選ぶことが大切です。以下に、質問や返答の例を挙げます。
(1) 「最近どう?」と聞く場合
- How have you been recently?(日常会話)
- How has your work been going recently?(ビジネスシーン)
(2) 「最近何か面白いことがあった?」と聞く場合
- Have you experienced anything interesting lately?
- Anything exciting happened to you recently?
(3) 「最近、○○をしましたか?」と聞く場合
- Have you visited any new places recently?
- Have you tried any new restaurants lately?
返答の例:
- I’ve been good recently, thank you for asking.(最近は元気です、ありがとう。)
- I haven’t tried any new restaurants lately, but I went to a nice cafe last weekend.(最近新しいレストランは行ってないけど、先週末にいいカフェに行ったよ。)
質問や返答をする際には、「recently」、「lately」、「these days」、「in the past few days」などの表現を使い分けて、状況に応じた適切な言葉を選ぶことが大切です。また、相手が理解しやすいように、明確な表現や具体的な例を使って返答することも効果的です。
上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。