英語の比較級・最上級が苦手なあなたへ!基礎から学び直してスキルアップ

英語の比較級・最上級の基本ルールを理解しよう

英語では、物事を比較する際に「比較級」と「最上級」を使って表現します。形容詞や副詞の形を変化させることで、それらの程度を比較することができます。まずは、基本的なルールを学びましょう。

比較級は、「~よりもっと」という意味で、形容詞や副詞に「-er」と付け加えることで作られます。例えば、「tall(高い)」の比較級は「taller(より高い)」となります。また、「quickly(速く)」の比較級は「more quickly(より速く)」です。

最上級は、「~が一番」という意味で、形容詞や副詞に「-est」と付け加えることで作られます。例えば、「tall」の最上級は「tallest(一番高い)」、「quickly」の最上級は「most quickly(最も速く)」となります。

ただし、形容詞や副詞によっては、不規則に変化するものもあります。次の見出しでは、これら不規則な変化のある形容詞・副詞を学んでいきましょう。

よく使われる不規則変化の形容詞・副詞をマスター

英語の形容詞・副詞の中には、基本ルールに従わず、特別な変化をするものがあります。これらの不規則変化する形容詞・副詞をマスターすることで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。例えば、「good(良い)」の比較級は「better」、最上級は「best」となり、「bad(悪い)」の場合は「worse」と「worst」に変化します。また、「little(小さい)」、「much(たくさん)」、「many(たくさん・数が多い)」も不規則変化があることを覚えておきましょう。これらの不規則変化を学ぶためには、実際に文を作って使ってみることが大切です。繰り返し練習することで、自然と使い分けができるようになります。

次の見出しである実践的な比較表現やフレーズを覚えて応用力をアップに向かいましょう。

実践的な比較表現やフレーズを覚えて応用力をアップ

英語の比較級・最上級の基本ルールを習得したら、次は実践的な比較表現やフレーズを覚えましょう。日常会話や文章でよく使われる表現を覚えることで、自然な英語を身につけることができます。例えば、「AよりBの方が・・・」という表現をするときには、「B is more … than A」と言います。また、「AとBは同じくらい・・・」と表現したい場合には、「A is as … as B」と言います。これらのフレーズを覚えることで、様々な状況で自信を持って英語表現ができるようになります。さらに、自分で文章を作成する際や他者との会話の中で、比較を使った表現ができるようになると、より豊かな表現力が身につきます。実践的な表現を増やすことで、英語の比較級・最上級を応用するスキルがアップし、自然でスムーズな英語を話せるようになりましょう。

比較級・最上級の例外や注意点を押さえて完璧に

英語の比較級・最上級は基本ルールに従うことが多いですが、中には例外や注意点が存在します。これらを押さえておくことで、より自然な英語表現ができるようになります。例えば、2音節以上の形容詞や副詞の場合、「more」と「most」を使って比較級・最上級を作ることが一般的ですが、「beautiful」のように「more」や「most」を使わず、単に「-er」「-est」を付けることもあります。

また、「good」や「bad」といった不規則変化の形容詞にも注意が必要です。「good」の比較級は「better」で、最上級は「best」となります。同様に、「bad」の比較級は「worse」で、最上級は「worst」となります。このような不規則変化を覚えておくことが重要です。

さらに、「old」や「far」のように、比較級・最上級が2つの形になることがある単語も存在します。「old」は「older」または「elder」、「oldest」または「eldest」、 「far」は「farther」または「further」、「farthest」または「furthest」となります。これらの単語の使い分けも理解しておくことが大切です。

最後に、比較対象が不在の場合の表現も見てみましょう。比較対象がない場合でも、「one of the」を使って、「one of the most interesting movies」といった表現ができます。

いかがでしたでしょうか。比較級・最上級には様々な注意点や例外が存在しますが、これらを押さえておけば、英語表現の幅が広がります。ぜひこの機会にマスターしてください。

「どのくらい」を表す副詞を使った比較表現の習得

英語では、「どのくらい」を表す副詞を使って、物事を比較する表現がよく使われます。このような表現は、話し手が相対的な違いを説明するのに役立ちます。例えば、「ずっと〜」、「少し〜」、「かなり〜」などの副詞を使って、さまざまな程度の比較を行うことができます。

ここでは、「much」「far」「a little」「a bit」「slightly」など、よく使われる副詞を使った比較表現をいくつか紹介しましょう。

  • much: 「かなり」を意味し、比較級の前に置いて使います。「彼は私よりかなり背が高い」は英語で “He is much taller than me.” となります。
  • far: 「ずっと」を意味し、比較級の前に置いて使います。「彼は以前よりずっと元気だ」は “He is far healthier than before.” と表現できます。
  • a little / a bit: 「少し」を意味し、比較級の前に置いて使います。「彼女は私より少し美人だ」は “She is a little/bit more beautiful than me.” となります。
  • slightly: 「わずかに」を意味し、比較級の前に置いて使います。「この方がわずかに安い」は英語で “This one is slightly cheaper.” と表現できます。

これらの副詞を使った比較表現を身につけることで、より自然で柔らかい英語表現ができるようになります。日常会話やライティングに活用して、英語の表現力を高めましょう。

ネイティブスピーカーがよく使う比較表現を学ぼう

この章では、英語ネイティブスピーカーが日常会話やビジネスシーンでよく使う比較表現をいくつか紹介します。これらの表現を習得することで、より自然でスムーズな英語コミュニケーションができるようになります。

まず、「A is twice as [adjective] as B」は、「AはBの2倍[形容詞]だ」という意味で、具体的な比率を示す際に使われます。例えば、「This car is twice as fast as that car(この車はあの車の2倍速い)」のように使います。

また、「the more, the merrier(人数が多ければ多いほど楽しい)」や「the sooner, the better(早ければ早いほど良い)」といった熟語も頻繁に使われる比較表現です。これらは比較的簡単に覚えられるフレーズなので、積極的に使ってみましょう。

さらに、ネイティブは「There’s no comparison(比べ物にならない)」「can’t hold a candle to(~に全く及ばない)」などのイディオムを使って、比較を表現することもあります。これらのフレーズを駆使することで、豊かな表現力を身につけることができます。

最後に、「It’s like comparing apples and oranges(りんごとオレンジを比較するようなものだ)」という表現も覚えておくと便利です。これは、比較する対象が全く異なるものであることを伝える際に使われます。

ネイティブスピーカーがよく使うこれらの比較表現を習得し、自信を持って英語を話せるようになりましょう!

この記事の監修者
土岐田健太

上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。