関係詞について、なんとなくしか理解できていないと感じている方もいるかもしれませんね。しかし、関係詞は英検試験で非常に重要な役割を果たします。正しく理解し、使いこなすことが、試験の合格につながる鍵となります。試験では、文法問題やリーディングセクション、ライティングセクションなどで関係詞の理解が求められます。関係詞をマスターすることで、これらのセクションで自信を持って問題に取り組むことができるでしょう。
関係詞をマスターすることで、英語力の向上につながり、英検合格に大きく近づくことができます!一緒に頑張りましょう!
関係詞とは?
関係詞は、主に副詞や代名詞の役割を果たす単語や句で、主節と従属節をつなぐ役割を担います。関係詞は、前の文や節で言及された名詞や状況を指し示し、従属節内でその名詞や状況について詳細を述べる役割を持ちます。関係詞には、関係代名詞(who, which, that, whom, whose)、関係副詞(where, when, why)、関係形容詞(whose, which, what)などがあります。それぞれの関係詞には異なる役割がありますが、共通しているのは、主節と従属節を結びつけ、従属節が主節の中で特定の名詞や情報を修飾することです。
関係詞は、文の構造を明確にするために不可欠な要素であり、複雑な文を理解する上で重要な役割を果たします。
関係詞の種類
関係詞には主に次の種類があります。
- 関係代名詞 (Relative Pronouns) : 名詞を指し示す役割を果たします。
主に “that”, “which”, “who”, “whom”, “whose” などが使われます。 - 関係副詞 (Relative Adverbs) : 節の中の特定の部分を修飾するために使用されます。
主に “where”, “when”, “why” があります。 - 関係形容詞 (Relative Adjectives) : 形容詞の役割を果たす関係詞で名詞を修飾するために使用されます。主に “whose”, “which” があります。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
① 関係代名詞
関係代名詞は、従属節内で名詞を指し示す役割を果たす代名詞です。
- who : 人を指し示す関係代名詞です。主格の代名詞として使用されます。
– “The man who is standing over there is my uncle.”
(あそこに立っている男は私のおじです。) - which : 物や動物を指し示す関係代名詞です。”that” と同様の用法がありますが、副詞的な修飾語句が前に置かれている場合は “which” を使用します。
– “The book, which is on the table, is mine. (その机の上にある本は私のものです。) - that : 人や物を指し示す関係代名詞です。”who” や “which” の代わりに使われることがあります。口語的な英語では頻繁に使用されます。
– “The dog that barks loudly is annoying.” (大声で吠える犬はうるさいです。) - whom : 人を指し示す関係代名詞ですが、目的格の代名詞として使用されます。文語的な表現や正式な文書で使用されることがあります。
– “The woman whom you met yesterday is my sister.”
(昨日あなたが会った女性は私の姉です。) - whose : 所有を表す関係代名詞であり、主に人や物の所有を示します。関係詞節内で所有の関係を表すために使用されます。
– “The man whose car was stolen reported it to the police.”
(車が盗まれた男性はそれを警察に報告しました。)
従属節内で関係代名詞を省略することを指します。省略される関係代名詞は、主節の名詞と同じ役割を果たすものとされます。関係代名詞の省略は、文を簡潔にするために行われます。代表的な省略形には、以下のものがあります。
1.主語としての関係代名詞の省略 : 関係代名詞が従属節内の主語として機能する場合、従属節内の動詞が関係代名詞によってすでに修飾されているため、関係代名詞が省略されることがあります。 “The man (who) is sitting next to me is my brother.”
2.目的語としての関係代名詞の省略 : 関係代名詞が従属節内の目的語として機能する場合、関係代名詞が省略されることがあります。主に口語的な表現や簡潔な文で見られます。
– “The book (that) I bought yesterday is interesting.”
3.関係代名詞 “that” の省略 : “that” は関係代名詞として非常に一般的であり、特に日常会話や口語的な表現では省略されることがあります。ただし、正式な文章や文書では “that” を省略せずに使うことが推奨されることがあります。
② 関係副詞
関係副詞は、従属節内で副詞としての役割を果たす単語であり、主節と従属節を結びつける役割を持ちます。関係副詞は時間、場所、理由、方法などを表し、文の意味や関係をより詳細に説明します。
- where : 場所を指し示す関係副詞であり、主に場所を表す従属節で使用されます
– “I visited the city where I was born.” (私は生まれた街を訪れました。) - when : 時間を指し示す関係副詞であり、主に時間を表す従属節で使用されます。
– “I remember the day when we first met.” (私は初めて出会った日を覚えています。) - why : 理由を指し示す関係副詞であり、主に理由を表す従属節で使用されます。
– “That’s the reason why I didn’t come.” (それが私が来なかった理由です。)
③ 関係形容詞
関係形容詞は、関係詞節内で名詞を修飾する形容詞のことを指します。関係形容詞は、主節と従属節を結びつけ、従属節が主節の中で特定の名詞を修飾する役割を果たします。
- whose : 所有を表す関係形容詞であり、主に人や物の所有を示します。
– “I met a man whose car was parked outside.”
(私は外に駐車されていた車を持っている男性に会いました。) - which : 物を指し示す関係形容詞であり、物事を特定して説明します。
– “I found a book which I had been searching for.” (私は探していた本を見つけました。) - what : “the thing(s) that” の意味で使われ、何かを特定して説明します。
– “She finally got what she wanted.” (彼女はついに欲しかったものを手に入れました。)
間違いやすいポイント:関係代名詞と関係副詞を理解しよう
ここでは間違いやすい関係代名詞と関係副詞を見分けるポイントを解説します。
役割の違い
- 関係代名詞は、前の文や節で言及された名詞を指し示す代名詞の役割を果たします。
- 関係副詞は、節内の特定の部分を修飾する副詞の役割を果たします。
文脈での使い方の違い
- 関係代名詞は、名詞の代わりとして使われます。つまり、名詞の役割を果たし、通常は名詞句を置き換えます。
- 関係副詞は、節内の特定の情報を修飾するために使われます。通常、場所、時間、理由などを指し示します。
見分けるポイント
関係代名詞か関係副詞かで迷った時は、関係詞節の文構造を考えることが大事です。
“I visited the city where I was born.” (私は生まれた街を訪れました。)
→ 関係詞 where は関係詞節中で副詞の働きをしているので、関係副詞です。
I visited the city. + I was born there.
“This is the house which I bought.” (これは私が買った家です。)
→ 関係詞 which は関係詞節中で代名詞(目的語)の働きをしているので、関係副詞です。
I visited the city. + I was born there.
関係詞を見分けるときはもちろん先行詞から考えることも必要ですが、関係詞節中でどのような役割を担っているのかを見極める必要があります。正しく理解し、複雑な文構造の文章も読み溶けるようになりましょう。
関係詞マスターを目指して
関係詞は、文の一貫性や論理性を保つために重要な役割を果たします。関係代名詞は名詞を指し示し、関係副詞は節内の情報を修飾し、関係形容詞は名詞を修飾します。例えば、「that」は物や人を指し、「where」は場所を指し、「whose」は所有を示します。関係詞を正確に使うことで、文の明確さや論理的なつながりを確保することができます。英検では、関係詞の使い方に関する理解が問われることがありますので、練習を積んで適切に活用できるようにしましょう。
主節と従属節をつなぎ、従属節が主節の中で特定の名詞や情報について説明する役割
①関係代名詞 ②関係副詞 ③関係形容詞 の3種類がある