英語の仮定法がすぐわかる!3分で劇的に理解度アップするためのキーポイント

仮定法とは?基本的な概念を押さえよう

仮定法とは、英語において非現実的な状況や仮定を表現するための文法です。例えば、「もし~ならば」という条件を示すIf文や、一度したことがないのに「もしそれをしたら」という仮定を表す表現などがあります。また、「~やろう」という願望的な表現も仮定法に含まれます。仮定法には、現在、過去、未来の3つの時制があり、それぞれに特徴があります。この記事では、その基本的な概念を理解し、効果的に使いこなすためのポイントをお伝えします。

現在・過去・未来の仮定法:それぞれの特徴を理解しよう

仮定法には、現在の仮定法、過去の仮定法、そして未来の仮定法の3つの時制があります。それぞれの時制によって、表現する意味や文法形式が異なりますので、それぞれの特徴をしっかり理解しましょう。

現在の仮定法は、実際には存在しないが、もし現在そうだったらと考える仮定の状況を表現します。例えば、「もし彼がここにいたら、手伝ってくれるだろう(でも、実際にはいない)」という場合、「If he were here, he would help us.」のように表現します。

過去の仮定法は、過去に起こったことや実現しなかったことを仮定の状況として表現します。例えば、「もし昨日雨が降っていたら、試合は中止になっていた(でも、実際には雨は降っていない)」という場合、「If it had rained yesterday, the game would have been canceled.」と表現します。

未来の仮定法は、未来の出来事や実現する可能性の低い状況を仮定して表現します。例えば、「もし明日雨が降れば、ピクニックは中止だ(でも、雨が降る可能性は低い)」という場合、「If it rains tomorrow, the picnic will be canceled.」と表現します。

これらの仮定法の時制を理解することで、英語での仮定の表現がスムーズになります。次の見出しでは、仮定法の使い分けについて状況別の例文を見ていきましょう。

仮定法の使い分け:状況別の例文で習得しよう

仮定法は、さまざまな状況で使われる表現です。具体的な状況に応じて、仮定法の使い分けが重要となります。ここでは、それぞれの状況に応じた仮定法の例文を見ていき、使い分けを習得しましょう。

まず、現実に起こりうる状況を表す現在の仮定法です。これは、If + 現在形 + 現在形で表現されます。例:「もし明日雨が降ったら、コンサートは中止になるでしょう。」(If it rains tomorrow, the concert will be cancelled.)

次に、現実にはない状況を仮定して話す過去の仮定法です。これは、If + 過去形 + 過去形で表現されます。例:「もし私が彼の立場だったら、その仕事を受け入れないだろう。」(If I were him, I wouldn’t accept that job.)

最後に、過去における仮定の話や、今後(未来)の状況について話す未来の仮定法です。これは、If + 過去完了形 + 過去完了形で表現されます。例:「もし彼が昨日来ていたら、その問題は解決していたでしょう。」(If he had come yesterday, the problem would have been solved.)

以上のような状況別の例文を通じて、仮定法の使い分けを理解し、自然な英語表現を身につけましょう。

Ifの省略:より自然な英語表現に活用しよう

英語で仮定法を使った表現をする際、Ifを使うことが一般的ですが、実はIfを省略しても意味が通じる場合があります。ここでは、Ifの省略が可能なケースと、それによって英語表現がより自然になる方法を学びましょう。

まず、Ifが省略できる主なケースは、仮定法過去の形を使った文で、条件節が動詞の過去分詞で始まる場合です。例えば、「If I had known, I would have told you.(もし知っていたら、言ったのに)」という文は、「Had I known, I would have told you.」とIfを省略して表現することができます。

このようにIfを省略することで、英語表現がより簡潔になり、ネイティブらしい自然な表現になります。しかし、Ifの省略は特定のケースに限定されるため、適切な場面で使い分けることが重要です。Ifの省略に慣れるために、例文をたくさん読んで実践的な練習を積みましょう。

仮定法の否定形:正しい文法で表現しよう

仮定法の否定形は、仮定法の文において事実とは反対の状況を表現する際に使用されます。文法的に正しい否定形を使うことで、英語の表現がより自然になります。 それぞれの時制の仮定法において、否定形の作り方が異なります。

現在の仮定法の否定形では、主語の後に “were not” や “did not” を使います。例えば、「もし彼女がここにいなければ、私たちは楽しめないだろう」という文は、”If she were not here, we would not have fun.” と表現されます。

過去の仮定法の否定形では、主語の後に “had not” を使います。例えば、「もし彼がその車を買わなかったら、彼は今幸せだったでしょう」という文は、 “If he had not bought that car, he would be happy now.” と表現されます。

未来の仮定法の否定形では、主語の後に “will not” を使います。例えば、「もし明日雨が降らなければ、私たちはピクニックに行くだろう」という文は、”If it does not rain tomorrow, we will go for a picnic.” と表現されます。

この部分では、それぞれの時制の仮定法における否定形の作り方と例文を通して、正しい文法で自然な英語表現を身につける方法を学びます。

3分で理解度アップ:効果的な練習方法とは?

この記事では、仮定法を効果的に練習する方法をご紹介します。まずは、仮定法を使った短い文章をたくさん読むことで、自然な英文法に慣れましょう。次に、仮定法を用いたフレーズや例文を書き出して、条件節(if節)と主節の使い分けや適切な動詞形を繰り返し練習しましょう。

また、英語のネイティブスピーカーとの会話や、英語でディスカッションを通じて、実際に仮定法を用いた表現を身につけることができます。さらに、英語の映画やドラマを視聴し、仮定法が使われている場面に耳を傾けることで、自然な英語表現に慣れることができます。

これらの練習方法を続けることで、3分ではありませんが、効果的に仮定法の理解度をアップさせることができるでしょう。

この記事の監修者
土岐田健太

上智大学文学部英文学科卒。同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。上智大学学業奨励賞受賞。「教養に裏打ちされた英語力の養成」「将来まで通用する英語力の養成」を掲げ、洞察力に富んだ授業は、受講者の可能性を無限に拡げる。「目標」を明確にし、そこで結果を出すための勉強法や動機付けを個人に最適化した「オンラインパーソナルコーチング」で成果を上げている。Queenの楽曲と『ロミオとジュリエット』を換骨奪胎した演劇『Q: A Night At The Kabuki』(野田秀樹氏脚本)では台本英訳も担当し、字幕サービスに活用されるなど、英語表現力も評価されている。著書に『ビジネスに効く! 英語の教養}(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらいマンガでゆるっと英語』、『英作文トレーニングドリルTransform』(学研プラス)などがある。